終戦75年企画展「アノ日、空ノ下デ君ハ何ヲ想フ

終戦75年企画展「アノ日、空ノ下デ君ハ何ヲ想フ

 今年は『銃口』の連載開始から30年。同じく『青い棘』が40年を迎えます。両作品に共通する内容として、第二次世界大戦に由来する悲惨な事件が挙げられます。それは共に、国家と民衆の関係が問われる、極めて悪質で容赦しがたい出来事でした。
 一つは1940〜41年の「北海道綴方教育連盟事件」、もうひとつは1944年の「中国人強制連行事件」(東川町)です。
 『銃口』は『母』と共に“三浦綾子の遺言”と呼ばれ、彼女にとっての昭和と戦争を総括した作品として知られます。『青い棘』はそれより10年遡りますが、すでにその主題に近づいており、円熟期にさしかかったことを示す重要な作品だといえるでしょう。
 作品全体を通じて、“生きよ”とメッセージを投げかけてくる彼女は、国家の犯した罪をあぶり出すだけでなく、読む私たちにも、「あなたは、それでいいのか?」と問います。
 教師生活を通して社会を知った彼女は、“国民”としてその罪に加担したことの責任の重大さを、一身に引き受けようとしました。それこそが三浦文学の底流となります。
 今回の展示では、物語の主人公たち、そして作者自身が見ていた時代と景色を、探ってみたいと思います。ぜひ、ご覧ください。

ちなみに、展示室の全体は、こんな感じです。

「戦争を起こさないための200冊」も展示しています。

企画担当者が、“ 今、手に入る本 ”を中心にセレクト。夏・冬の課題図書選びや自由研究の下調べにもお使いいただけるのではないでしょうか。展示室でゆっくりお読みになれます。

会期:2020年4月4日(土)〜2021年3月21日(日)
会場:三浦綾子記念文学館 本館2階企画展示室

この企画展に関連したグッズもご用意しました。『銃口』『青い棘』の本とごいっしょにどうぞ。



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