感想シール(11)

終戦75年企画展「アノ日、空ノ下デ君ハ何ヲ想フ」では、回廊にボードを設置しており、感想を書いたシールを貼れるようになっています。

日付は不明ですが、1枚をご紹介します。

「旭川に住んで7年目にして初めて来ました。三浦綾子さんの名前を知りながら、作品を読むこともしてきませんでしたが、今日、お話を聞かせていただき、彼女の人生、生き方に、自分自身に問うところがたくさんできて、もっと多くの人にも知って欲しいと思いました。無意識の差別を意識していきます。ありがとうございました」

“もっと多くの人にも知って欲しい”と思ってくださったこと、大変嬉しく思います。そして、文学の面白さ、凄みというのは、おっしゃってくださったように“自分自身に問うところがたくさんでき”るところにあるように思います。かくいう私もその一人で、『ひつじが丘』(三浦綾子初期の小説作品)を読んでから、“愛とは、ゆるすことだよ”という言葉が、私の生涯の軸となっています。いつもいつもそのことが問われていて、人を生かすという生き方を目指すようになりました。実際の自分の姿は、目指すところからは程遠く、その難しさや厳しさも含めて、いつも心のなかにあるというのが実情ですが。
『銃口』も『青い棘』も、自分が無自覚に持ち合わせている差別意識が、ふっと浮かび上がり、ぞっとするのですが、それに気づいたとき、自分はどうするのか、克服しようとするのかしないのか、身近なこととして捉え、共に生きていこうとするのかしないのか、問われているように思えます。考えていくきっかけにしていただけたら嬉しいです。

終戦75年企画展「アノ日、空ノ下デ君ハ何ヲ想フ」

おトクな入館券

三浦綾子『銃口』文庫本

三浦綾子『青い棘』文庫本

企画展 記念ブックジャケット

小冊子『アノ日、空ノ下デ君ハ何ヲ想フ』

田中綾『非国民文学論』単行本

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